
大野城市の支援制度、ざっくり言うと
★市の奨学資金が「給付型」で、しかも入学一時金と月額の両方が出ます。大学なら入学時に300,000円+月額50,000円、高校なら入学時に150,000円+月額20,000円。返還は不要です。今回まとめた福岡県内15の市町のなかで、いちばん手厚い奨学金でした。
学校給食費は令和7年度の2学期から、小学校も中学校も無償です。保護者の負担は0円で、給食を食べていない児童生徒には食材費の相当額が給付されます。近隣では小学校だけ無償という市が多いので、中学校まで無償にしているのは目を引きます。
★帯状疱疹の定期接種を、市が独自に「はざまの年齢」まで広げています。国の制度は65歳と、そのあと5歳きざみ(70・75・80歳…)ですが、大野城市は66歳から69歳、71歳から74歳、76歳から79歳……といった間の年齢にも対象を広げています。「今年は対象年齢じゃないから」とあきらめる必要がありません。
★運転免許を返納すると、運転経歴証明書の手数料1,150円が現金で戻ります。こちらは年齢制限なし。さらに70歳以上なら5,000円分の乗車券やカードを4つの選択肢から選べます。
補聴器の助成が18歳以上なら使えます。高齢者限定の制度ではありません。市民税非課税で、両耳30デシベル以上70デシベル未満、身体障害者手帳の対象外という条件です。
📌 申請前に必ず公式サイトで確認を
このページの金額・対象・申請期間は2026年9月時点でまとめたものです。補助金・給付金は年度ごとに内容が変わり、予算の上限に達すると年度の途中でも受付が終了します。申請を考えるときは、必ず各制度の大野城市公式ページ、または担当窓口で最新の情報を確認してください。
ここからは、大野城市の主な補助金・給付金を「住宅」「子育て」「結婚・移住」の3つのジャンルに分けて紹介します。それぞれのカードから、大野城市の公式ページに進めます。
🏠 住宅・リフォーム・省エネの補助金
🏚 木造戸建て住宅耐震改修等補助事業【耐震2分の1・上限60万円】
耐震改修:工事費の50パーセント・上限60万円解体:工事費の45パーセント・上限60万円★解体が使える場面:建替え・住替えのための解体、空き家を相続した場合、移住してきた方が買った空き家の解体の3つです対象:昭和56年5月31日以前に着工し、耐震診断の上部構造評点が1.0未満の木造戸建て★耐震診断について:市独自の診断補助は確認できませんでした。改修補助のページに「耐震診断費として3,000円から6,000円程度の費用が必要」と書かれているだけです
🧱 ブロック塀等撤去費補助事業【★判定は市職員の診断です】
補助額:「8,000円×撤去する長さ(メートル)」または「撤去費の3分の2」の低いほうで、上限16万円★対象になる塀:道路に面する高さ1メートル以上で、市職員の診断により危険と判断されたもの★近隣との違い:柳川市・大牟田市・宗像市・古賀市・太宰府市などは「診断カルテの評点40点未満」、大木町は「カルテ70点以上」という点数制です。大野城市は点数ではなく市職員の判断という書き方になっています★対象外:土留めのブロックとフェンスは対象になりません★件数:年に約30件程度とされています
🏘 老朽危険空き家等除却促進事業補助金【★対象は2件程度です】
補助額:除却工事費の2分の1・上限50万円対象:老朽危険度の判定で評定100点以上の、木造または軽量鉄骨造で使われていない住宅★いちばん大事な注意:対象は年に2件程度とされています。枠が非常に小さいので、検討している方は早い時期に相談してください★申請期限:1月下旬です
🔋 再生可能エネルギー機器等設置費補助金【★市内事業者なら加算あり】
補助額:太陽光発電=1キロワットあたり2万円(上限5キロワット=最大10万円)。蓄電池=8万円、ヘムス=2万円、電気自動車等充給電設備=8万円★市内事業者の加算:市内事業者が施工すると、太陽光に1キロワットあたり5,000円が加算されます★注意:エネファームは対象外です(対象は太陽光・蓄電池・ヘムス・電気自動車等充給電設備の4種類)★予算残額:令和8年度の予算19,785千円のうち、8月末時点で残り15,477千円。期限は令和9年3月31日ですが、予算がなくなりしだい終了します条件:令和4年4月1日以降の契約で、工事が完了してから申請します
🏡 省エネ住宅推進補助金【ゼッチに20万円】
補助額:20万円対象:性能評価の書類でゼッチ(ニアリー、レディ、オリエンテッド、ゼッチ水準を含む)と示された、自ら住む戸建ての新築・建売の購入・ゼッチ化する改修★対象外:集合住宅は対象になりません期限:令和9年3月31日
🚙 次世代自動車普及促進補助金【燃料電池車は20万円】
補助額:電気自動車10万円、プラグインハイブリッド車5万円、燃料電池車20万円。充電設備は本体代の3分の1で、1基あたり上限8万円対象:個人は1人1台まで★予算残額:令和8年度の予算5,600千円のうち、8月末時点で残り1,039千円。燃料電池車なら5台ぶんほどという計算になります
♿ 高齢者等住宅改造費助成【上限30万円】
補助額:上限30万円対象:要介護・要支援の認定を受けている在宅の高齢者で、生活保護世帯または生計中心者が住民税・所得税とも非課税であること★:福岡県の「高齢者等在宅生活支援(住みよか)事業」の市の窓口版です
👶 出産・子育ての支援
🍚 学校給食費【★小中とも無償・令和7年度2学期から】
内容:令和7年度の2学期から、小学校も中学校も給食費が無償です。保護者負担は0円★食べていない場合:給食を食べていない児童生徒には食材費の相当額を給付します。無償化から取り残される子を出さない仕組みです★数字の読み方:1食あたりの単価(令和8年度)は小学校383円(牛乳を含む)、中学校はランチ給食340円+牛乳71.3円です。ただしこれは無償化するために市が給付する単価であって、保護者が払う額でも月額でもありません★近隣との比較:筑紫野市・糸島市も小中とも無償ですが、春日市・柳川市・久留米市・小郡市・宗像市は小学校だけです
🏥 子ども医療費支給制度【中3まで通院・入院とも無料】
対象:0歳から中学3年生まで★令和7年10月の受診分から:通院・入院とも全年齢区分で無料になりました★以前との違い:それ以前は中学生の通院に月1,200円の負担がありました★所得制限:ありません(3歳以上は県の補助の関係で確認があります)
🎓 大野城市奨学資金【★給付型・入学一時金と月額の両方】
★性格:給付型で返還は不要です入学一時金:高校150,000円・大学300,000円月額:高校20,000円・大学50,000円★:今回まとめた15の市町で、いちばん手厚い奨学金でした。入学時の一時金だけの市や、貸与型(返すお金)の市が多いなかで、給付型で入学一時金と月額の両方があるのは大野城市だけです★募集:7人程度と枠は小さめです。令和9年度分の申し込みは令和8年7月1日から9月11日まで
🤰 妊婦のための支援給付【あわせて10万円】
給付額:1回目5万円、2回目はこども(胎児)の数×5万円。所得制限はありません★注意:旧制度の対象者(令和6年4月2日から令和7年3月31日生まれ)の申請期限は令和8年3月30日で終了しています
🛌 産後ケア事業【★非課税世帯は0円】
自己負担額:宿泊型=1日3,000円、通所型=1回2,000円、訪問型=1回1,000円。7日間まで★:市民税非課税世帯と生活保護世帯は0円です(事前の申請が必要)★令和8年4月から:きょうだい加算が新設されました
💍 結婚・移住・定住の支援
🚗 運転免許証自主返納等支援事業【★現金給付と現物の2本立て】
★現金の部分:運転経歴証明書の手数料1,150円を口座に振り込みます。こちらは年齢制限がありません★現物の部分:70歳以上の方には、公共交通機関の利用助成5,000円分。タクシー券、コミュニティバスの回数券、ニモカ(うちデポジット500円)、西鉄バスのグランドパス65/75の購入費助成(これのみ振込)の4つから1つを選びます。1回限り★:現金と現物を組み合わせているのが大野城市の形です。近隣を見ると、春日市は令和7年3月末で支援そのものが終了、筑紫野市・宗像市・那珂川市は1万円相当の現物のみ、大牟田市は市の給付なし。手数料を現金で戻す市はほかに見当たりませんでした
👂 難聴者補聴器購入費助成事業【★18歳以上なら使えます】
★対象:市内在住の18歳以上。高齢者限定の制度ではありません条件:市民税非課税で、原則として両耳30デシベル以上70デシベル未満、身体障害者手帳の対象外であること助成額:基準額の3分の2が上限(例:軽度・中等度難聴用の耳かけ型46,400円、重度用の耳かけ型71,200円)★順番に注意:購入する前に申請してください。耐用年数は5年です★:「65歳以上」で区切る市が多いなか、大野城市と太宰府市は年齢の上限も下限も置かない設計です。今回まとめた15市町で、成人向けの補聴器助成が確認できたのはこの2市だけでした
💉 帯状疱疹予防接種(定期接種)【★市独自に「はざまの年齢」まで拡大】
★自己負担額:生ワクチン=1回4,900円、シングリックス=1回10,000円を2回(計20,000円)。非課税世帯・生活保護世帯は免除★市独自の拡大:国の定期接種は65歳と、そのあと5歳きざみ(70・75・80・85・90・95・100歳)ですが、大野城市は66歳から69歳、71歳から74歳、76歳から79歳、81歳から84歳、86歳から89歳、91歳から94歳、96歳から99歳にも対象を広げています★:実質的に65歳以上のほぼ全年齢が対象になります。「今年は対象年齢じゃないから来年まで待とう」と考えなくて済むめずらしい設計です
💉 帯状疱疹予防接種費用助成(任意接種・50歳から64歳)
★助成額:生ワクチン=4,000円(1回)、シングリックス=10,000円×2回対象:50歳から64歳の方。令和8年度は令和8年4月1日以降の接種が対象です★:前の項目の定期接種は払う額、こちらはもらえる額です。意味が逆なので取り違えないでください
🩺 人間ドック(国民健康保険)【★8,000円程度を市が負担する形】
★しくみ:人間ドック単独への助成ではありません。特定健診に相当する検査費用(40歳から74歳で8,000円程度)を市が負担することで、その分だけ自己負担が安くなります期間:令和8年6月1日から令和9年2月28日まで。個別健診のみ★:脳ドックの助成は確認できませんでした
🎗 がん患者アピアランスケア用品購入費補助金【★ウィッグは上限4万円】
補助額:ウィッグ等=購入費の2分の1・上限4万円。補整具等=2分の1・上限2万円(エピテーゼを含む場合は上限4万円)★近隣との比較:ウィッグの上限は筑紫野市・古賀市・宗像市・小郡市が2万円、太宰府市が4万円です。大野城市の4万円は太宰府市と並んで高いほうになります
🎂 敬老祝金【★令和8年度から見直されました】
金額:77歳3,000円・88歳5,000円・99歳以上10,000円★:令和8年度から見直しが行われています。以前の金額で覚えている方はご注意ください
🔎 大野城市で確認できなかったこと・終わったこと
★結婚新生活支援事業を、大野城市は実施していません。福岡県の地域少子化対策のページには市町村の一覧が2つ並んでいますが、「結婚新生活支援事業」の一覧にも、もう一方の「機運の醸成」の一覧にも、大野城市の記載はありません。
移住支援金も対象外とみられます。福岡県が公表している対象市町村(31市町村)の一覧に大野城市は入っておらず、市の移住・定住のカテゴリにも該当する記事がありませんでした。三世代同居・近居の支援も確認できませんでした。
住まいの補助で確認できなかったものは、感震ブレーカー、止水板、雨水貯留浸透施設、断熱改修だけの補助です。市の脱炭素関係の補助金の一覧を見ても該当がありませんでした。耐震診断そのものへの市の補助も見当たらず、改修補助のページに「診断費として3,000円から6,000円程度が必要」と書かれているだけです。
脳ドックの助成と、市独自の不妊治療助成も確認できませんでした。不妊治療については福岡県の制度への案内があるだけです。
★予算と件数の枠が小さい制度があります。老朽危険空き家等の除却は対象が年2件程度、ブロック塀撤去は年約30件程度とされています。また次世代自動車の補助は8月末時点で残り1,039千円(燃料電池車なら5台ぶんほど)、再生可能エネルギー機器は残り15,477千円です。要件を満たしても、枠が埋まれば受けられません。
終わっているものが2つあります。物価高対応子育て応援手当(児童1人27,000円=国の20,000円+市独自の7,000円)は令和8年6月30日で申請受付が終了しました。これは令和7年度の臨時給付で、毎年あるものではありません。また妊婦のための支援給付の旧制度の対象者の申請期限も令和8年3月30日で終了しています。
タイプ別|あなたが対象になりそうな制度
「結局どれが自分に関係あるの?」という人向けに、暮らし方のタイプごとに、チェックしたい制度をまとめました。
🏠 家を建てる・買う・直す人
・耐震改修は2分の1・上限60万円、解体は45パーセント・上限60万円。解体は建替え・空き家の相続・移住者の空き家購入が対象です・★老朽危険空き家の除却は対象が年2件程度と枠が非常に小さいので、早めの相談を・★再エネ機器は市内事業者の施工で太陽光に1キロワットあたり5,000円加算。エネファームは対象外です・ブロック塀は「8,000円×長さ」か「撤去費の3分の2」の低いほうで上限16万円。判定は市職員の診断で、カルテの点数制ではありません
👶 子育て世帯
・★給食費は令和7年度2学期から小中とも無償。食べていない児童生徒にも食材費相当額が給付されます・★市の奨学資金は給付型で、大学なら入学30万円+月5万円。15市町でいちばん手厚い内容です(募集は7人程度)・子ども医療費は令和7年10月から通院・入院とも全年齢無料(中3まで・所得制限なし)・産後ケアは非課税世帯なら0円。令和8年4月からきょうだい加算も新設されました
👵 高齢のご家族がいる方
・★免許返納で運転経歴証明書の手数料1,150円が現金で戻ります(年齢制限なし)。70歳以上ならさらに5,000円分を4択で・★帯状疱疹の定期接種が「はざまの年齢」まで拡大されており、実質的に65歳以上のほぼ全年齢が対象です・★補聴器の助成は18歳以上(非課税世帯)。高齢者限定ではありません・人間ドックは特定健診相当分(8,000円程度)を市が負担する形で、脳ドックの助成はありません・ウィッグの助成は上限4万円と近隣より高い設定です
申請するときに気をつけたいこと
補助金・給付金を使うときは、次の3点をおさえておくと失敗しにくくなります。
⏰ ①「予算がなくなり次第終了」の制度がある
省エネ設備の補助や住宅系の支援は、年度ごとに予算の枠が決まっています。人気の制度は年度の途中で受付が終わることもあるので、早めの確認・申請が安心です。
📄 ②「工事や契約の前」に申請が必要なことが多い
リフォームや設備の導入、耐震診断・改修は、契約や着工の前に申請(や事前相談)が必要なケースがよくあります。動き出す前に、対象になるか・申請の順番はどうかを必ず確認しましょう。
🔗 ③ 最新情報は必ず公式ページで
金額・対象・期間は年度ごとに変わります。このページはあくまで入り口として使い、申請時は各制度の公式ページや担当窓口で最新の内容を確認してください。
まとめ|大野城市の補助金は「使えるものを知る」ことから
★大野城市でいちばん強いのは、奨学金です。市の奨学資金は給付型(返還不要)で、入学一時金と月額の両方が出ます。大学なら入学時に300,000円+月額50,000円、高校なら入学時に150,000円+月額20,000円。今回まとめた福岡県内15の市町を見渡すと、久留米市は給付型でも入学一時金のみ(公立30,000円・私立45,000円)、古賀市も入学支援金のみ(国公立45,000円・私立60,000円)、筑紫野市と福岡市は貸与型=返すお金です。給付型で入学一時金と月額の両方があるのは大野城市だけでした。ただし募集は7人程度と枠は小さく、令和9年度分の申し込みは令和8年7月1日から9月11日までです。
給食費も、小中とも無償です。令和7年度の2学期から実施されており、給食を食べていない児童生徒にも食材費の相当額を給付しています。近隣では春日市・柳川市・久留米市・小郡市・宗像市が小学校だけ無償なので、中学校まで広げている点は大きな違いです。なお1食383円(小学校)という数字は、無償化のために市が給付する単価で、保護者が払う額でも月額でもありません。
★高齢のご家族がいる方に、2つお伝えしたいことがあります。1つは帯状疱疹の定期接種を市が独自に広げていることです。国の制度は65歳と、そのあと5歳きざみ(70・75・80歳…)ですが、大野城市は66歳から69歳、71歳から74歳といった「はざまの年齢」にも対象を広げています。実質的に65歳以上のほぼ全年齢が対象になるので、「今年は対象年齢じゃないから」とあきらめる必要がありません。もう1つは補聴器の助成が18歳以上なら使えることです。高齢者限定ではなく、年齢の上限も下限も置かない設計で、今回の15市町で成人向けの補聴器助成が確認できたのは大野城市と太宰府市の2市だけでした。
★免許返納の支援も、ほかとは形が違います。運転経歴証明書の手数料1,150円を現金で振り込む部分があり、こちらには年齢制限がありません。そのうえで70歳以上には5,000円分の乗車券やカードをタクシー券・バス回数券・ニモカ・グランドパスの購入費助成の4つから選べます。近隣を見ると春日市は令和7年3月末で支援そのものが終了、大牟田市には市の給付がなく、筑紫野市・宗像市・那珂川市は1万円相当の現物のみ。手数料を現金で戻す市は、ほかに見当たりませんでした。
★ただし、枠の小ささには注意が必要です。老朽危険空き家等の除却は対象が年2件程度、ブロック塀の撤去は年約30件程度とされています。また次世代自動車の補助は8月末時点で残り1,039千円(燃料電池車なら5台ぶんほど)、再生可能エネルギー機器は残り15,477千円です。要件を満たしていても、枠が埋まれば受けられません。検討している方は年度の早い時期に動いてください。
なお結婚新生活支援事業と移住支援金は、大野城市では確認できませんでした。感震ブレーカー、止水板、雨水貯留、断熱改修だけの補助、脳ドックの助成、市独自の不妊治療助成も見当たりません。金額・条件・受付期間は年度ごとに変わりますので、申請するときは必ず大野城市の公式ページと担当窓口で最新の内容を確認してください。