
柳川市の支援制度、ざっくり言うと
★感震ブレーカーの設置に、2分の1・上限2万円が出ます。地震のあとの通電火災を防ぐ装置です。今回まとめた県南の3つの自治体(柳川市・大牟田市・大木町)で、この補助を確認できたのは柳川市だけでした。
結婚新生活支援を実施しています。婚姻日に夫婦ともに29歳以下なら最大60万円、39歳以下なら最大30万円。ただし「市内に自己居住用の住宅を取得すること」が要件で、賃貸だけでは対象になりません。同じ名前の制度でも、久留米市は家賃や敷金も対象なので中身が違います。
学校給食費が無償になったのは小学校だけです。令和7年8月分から無償化されました。中学校の給食費や無償化については、市の公式ページの本文で確認できませんでしたので、このページでは金額を書きません。
★奨学金の返済を市が支援します。市内に就職・起業した方なら4分の3、市外なら2分の1を補助。年度上限20万円×3年で、最大60万円です。借りた奨学金を返す側への支援で、置いている市は多くありません。
市独自の「やながわ子ども・子育て応援金」があります。出産時に5万円、小学校と中学校の入学時に各3万円(いずれも子ども1人につき)。国の妊婦支援給付金とは別に出るお金です。
📌 申請前に必ず公式サイトで確認を
このページの金額・対象・申請期間は2026年9月時点でまとめたものです。補助金・給付金は年度ごとに内容が変わり、予算の上限に達すると年度の途中でも受付が終了します。申請を考えるときは、必ず各制度の柳川市公式ページ、または担当窓口で最新の情報を確認してください。
ここからは、柳川市の主な補助金・給付金を「住宅」「子育て」「結婚・移住」の3つのジャンルに分けて紹介します。それぞれのカードから、柳川市の公式ページに進めます。
🏠 住宅・リフォーム・省エネの補助金
⚡ 感震ブレーカー設置費用の補助【★県南3自治体で唯一】
補助額:購入・設置費の2分の1・上限2万円(同一世帯1回限り)対象:分電盤に内蔵するタイプ、後付けするタイプ、リレー式、コンセント式、簡易型の5種類★対象外:新築住宅(完成から1年以内で未入居)は対象になりません★:地震で停電したあと、電気が復旧するときに起きる通電火災を防ぐ装置です。数千円のタイプもあるので、はじめの1台に使いやすい補助だと思います
🏚 木造戸建て住宅性能向上改修等補助金【耐震60万円+省エネ20万円】
補助額:耐震改修工事=費用の40パーセント・上限60万円、省エネ改修工事=費用の25パーセント・上限20万円対象:市内の2階建て以下の木造戸建てで、昭和56年5月31日以前に着工し、耐震診断の上部構造評点が1.0未満のもの。法人所有でなく、現に住んでいる方がいること★:事前協議が必要で、予算に達すると終了します
🏗 建替え等に伴う除却・空家除却【上限30万円】
補助額:「解体撤去費用」と「耐震改修相当費用」の低いほうの23パーセント・最大30万円★空き家も対象:相続・遺贈の場合は相続開始から3年以内。移住のために空き家を買って新築する場合も対象になります
🧱 ブロック塀等撤去費補助事業【★対象は「避難路」に面する塀です】
補助額:撤去費用の3分の2・上限16万円★対象になる塀:避難路に面する高さ1メートル以上のブロック塀等で、診断カルテの総合評点が40点未満のもの★注意:門柱・フェンス・門扉・土留めの部分は対象外です。一部だけ撤去する場合は、完了後に評点70点以上かつ高さ1.2メートル以下になること★近隣との違い:大牟田市は「通学路等」、大木町は「道路に面している」が条件です。柳川市は「避難路」という指定なので、自宅前の道がどう指定されているかで変わります
🏘 老朽危険家屋等除却促進事業【2分の1・上限45万円】
補助額:費用の2分の1・上限45万円(1,000円未満切り捨て)★対象外:倉庫は対象になりません★:事前相談が必須で、予算に達すると終了します
☀️ 住宅用太陽光発電システム等設置事業補助金【太陽光8万円・蓄電池4万円】
補助額:太陽光発電=1キロワットあたり2万円・上限8万円(10キロワット未満)。リチウムイオン蓄電池=1キロワットアワーあたり1万円・上限4万円受付:令和8年4月1日から。予算に達すると終了します★:リースは対象になりません
👶 出産・子育ての支援
🍚 学校給食費【★無償になったのは小学校だけです】
小学校:令和7年8月分から無償化されました。手続きは不要です★弁当を持参する場合など:給食の恩恵を受けられない児童の保護者に、給食費相当額を補助します。弁当持参で給食を一切食べない場合は月額3,900円、弁当持参で牛乳は飲む場合は月額2,688円、牛乳を除去する場合は月額1,212円(いずれも月額であって1食あたりではありません)★中学校について:中学校の給食費や無償化については、市の公式ページの本文で確認できませんでした。ほかの市の金額を当てはめるわけにいかないので、このページでは書かずにおきます。学校教育課にご確認ください
🏥 子ども医療費助成【★令和7年10月から通院も無料に】
対象:中学3年生の3月31日まで。所得制限についての記載は本文にありません★令和7年10月診療分から:3歳未満から中学生まで、外来も入院も自己負担なしになりました(小学生・中学生の通院を無償化)★以前との違い:令和7年9月診療分までは、小学生の外来に1医療機関あたり月500円の負担がありました★:調剤薬局の負担も無料です。入院時の食事代や差額ベッド代は対象外
🎁 やながわ子ども・子育て応援金【★市独自・あわせて11万円】
給付額:出産時に5万円、小学校の入学時に3万円、中学校の入学時に3万円(いずれも子ども1人につき)★:国の「妊婦のための支援給付」とは別建ての市独自の給付です。出産のときだけでなく、入学というお金がかかる時期にも出るのが特徴です
🛌 産後ケア事業【★近隣より安い設定です】
自己負担額:ショートステイ(宿泊・3食付き)=1泊1,500円(上限7泊)、デイケア(通所・1食付き)=1日500円(上限7日)、母乳育児相談は無料、アウトリーチ(訪問)=1回200円(上限5回)★:生活保護世帯と非課税世帯はいずれも無料です★近隣との比較:宿泊型は久留米市が2,200円、小郡市が3,500円、筑紫野市が3,000円。柳川市の1,500円はかなり安い部類です
🧬 特定不妊治療費(先進医療)支援助成事業【★市独自の上乗せ】
助成額:1回の治療につき上限5万円(福岡県の助成対象になった先進医療の合計費用の2割)★条件:福岡県の「不妊に悩む方への先進医療支援事業」の助成を受けていることが前提です申請:県の交付決定日の月末から6か月以内★:県の助成に市がさらに上乗せする形で、こういう二段構えを用意している市は多くありません
📖 就学援助制度
内容:学用品費・修学旅行費・給食費・医療費などを、国の基準にもとづいて援助します(限度額あり)★:小学校の給食費は無償化されましたが、それ以外の費目についてはこちらが受け皿になります
💍 結婚・移住・定住の支援
💍 結婚新生活支援事業【★市内に住宅を取得することが要件】
補助額:婚姻日に夫婦ともに29歳以下=最大60万円、夫婦ともに39歳以下=最大30万円★ここが久留米市と違います:「市内に自己居住用の住宅を取得すること」が要件で、所有権の割合が5割以上必要です。対象になる経費も住宅取得費(建物分のみ)です。賃貸の家賃や敷金・礼金は対象になりません(久留米市はそれらも対象です)主な要件:令和8年1月1日以降に婚姻し、婚姻日に夫婦とも39歳以下。夫婦の所得合計500万円未満(奨学金の返済額は差し引けます)。ライフデザイン講座などの受講が必要です★:転入した方だけでなく、もともと市内にお住まいの方も対象です。対象経費は令和8年4月1日から令和9年2月28日に支払ったぶん
🚚 柳川市移住支援金【世帯100万円+子1人100万円】
補助額:単身60万円・2人以上の世帯100万円。18歳未満の子1人あたり100万円が加算されます(令和5年3月31日以前の転入は30万円)対象:三大都市圏または福岡県外からの転入。直前10年で通算5年以上、かつ直近連続1年以上その地域に住んでいたこと。令和3年4月1日以降の転入で、申請時点で転入後1年以内★:5年以上住み続ける意思が必要です。就業要件(マッチングサイトでの就業、プロフェッショナル人材、テレワークなど)があり、予算上限に達すると受付終了します
🎓 雇用・定住促進奨学金返済支援事業補助金【★最大60万円】
補助率:市内に就職・起業した方や第一次産業に従事する方は4分の3、市外なら2分の1補助額:年度上限20万円×3年=上限60万円対象:36歳以下で、市内に1年以上住んでいること。令和5年4月1日以降に就職・起業・第一次産業に従事した方。公務員は対象外★令和8年度からの変更:「筑後地域での就業」という要件が撤廃され、使いやすくなりました★:借りた奨学金を返す側への支援です。入学時にもらう奨学金とは別の考え方の制度で、置いている市は多くありません
🏡 U-45マイホーム取得支援事業【★現金ではなく地域通貨です】
内容:住宅を取得した日に45歳以下の方へ、市内約200店舗で使える5万円分の「やなPayカード」を交付★注意:現金ではありません。市内のお店で使うことが前提の支援です申請期限:住宅を取得した時期によって変わります(例:令和8年1月2日から令和9年1月1日に取得した場合は令和9年3月31日まで)
🚗 高齢者等運転免許証自主返納支援事業【★選べる形が独特です】
支援内容:①市内タクシー会社の利用券2万円分(有効期限2年)または②シニアカー・電動アシスト自転車の購入費支援(上限2万円)のどちらか1つ。これに加えて③自転車用ヘルメット購入費(上限2千円)、④やなぽ加盟店のお買い物券2千円分、反射タスキがもらえます★対象:返納時に満70歳以上の方、または健康上の理由で運転に不安のある方。申請時点で返納から1年以内で、交付は1人1回のみ★:「バスに乗る」だけでなく「シニアカーや電動アシスト自転車を買う」を選べるのが柳川市の形です。公共交通が使いにくい地域を意識した設計だと思います
🧠 国保の脳ドック検診【★17,000円は自己負担額です】
★自己負担額:17,000円(今年度40歳・63歳になる方は16,500円)。市が費用を助成したうえでの、受診者が払う金額です。助成額ではありません対象:市の国民健康保険に加入していて、昭和26年7月1日から昭和62年3月31日生まれの方。保険税の滞納がないこと★条件:特定健診と同じ日・同じ医療機関で受診することが必要です。申込期限は令和8年7月31日必着★:人間ドックの助成は確認できませんでした。国保の保健事業にあるのは脳ドックのほうです
💉 帯状疱疹予防接種(定期接種)【自己負担額です】
★自己負担額:生ワクチン=3,000円、組換えワクチン=10,000円×2回(計20,000円)対象:令和8年度内に65・70・75・80・85・90・95・100歳になる方(令和7年度から令和11年度の経過措置)と、60歳から64歳でエイズウイルスによる免疫機能障害のある方★:非課税世帯などは免除されます(事前に証明書の発行が必要)。任意接種への市独自の助成は、このページでは確認できませんでした
♿ すみよか住宅改造助成【上限20万円】
補助額:上限20万円対象:世帯全員が市民税非課税で、要支援・要介護の認定を受けている方や身体障害者手帳1・2級の方など★:介護保険の住宅改修などを先に使い、それを超えた分に対して給付される形です。近隣(30万円が多い)より上限が低い点はご承知おきください
🔎 柳川市で確認できなかったこと・注意したいこと
★水郷の市ですが、止水板や宅地のかさ上げ、雨水貯留浸透施設への個人向け補助は確認できませんでした。市のサイトを調べても該当する制度のページがありません。内水ハザードマップ、下水道の切替工事助成金、合併処理浄化槽の補助はあります。隣接する久留米市には止水板の助成(2分の1・上限30万円)がありますので、市によって水害対策の考え方が違うことになります。
中学校の給食費については、公式ページの本文で確認できませんでした。小学校の無償化を伝えるページには中学校の記載がありません。ほかの市の金額を当てはめるわけにいかないので、このページでは書かずにおきます。
高齢者の補聴器購入費助成と人間ドックの費用助成も確認できませんでした。国民健康保険の保健事業にあるのは脳ドックのほうで、その17,000円は受診者が払う自己負担額です。
耐震診断そのものへの市の補助も確認できませんでした。性能向上改修の前提として診断結果が必要という記載があるだけです。また空き家バンクの仕組み自体も市のサイトでは確認できませんでした。空き家に関しては相談会やセミナー、低未利用土地等確認書の交付が中心です。三世代同居・近居の支援も見当たりませんでした。
タイプ別|あなたが対象になりそうな制度
「結局どれが自分に関係あるの?」という人向けに、暮らし方のタイプごとに、チェックしたい制度をまとめました。
🏠 家を建てる・買う・直す人
・★感震ブレーカーに2分の1・上限2万円。県南3自治体で柳川市だけの制度です。新築(完成1年以内・未入居)は対象外です・耐震改修は40パーセント・上限60万円、省エネ改修は25パーセント・上限20万円・★ブロック塀の補助は「避難路」に面する塀が対象。大牟田市は「通学路等」、大木町は「道路」なので、指定の呼び方が違います・老朽危険家屋の除却は2分の1・上限45万円(倉庫は対象外)・止水板・宅地かさ上げの補助は確認できませんでした
👶 子育て世帯
・給食が無償なのは小学校だけ。中学校については公式ページで確認できませんでした・★やながわ子ども・子育て応援金で、出産5万円+小中の入学時に各3万円。国の給付とは別建てです・子ども医療費は令和7年10月から通院も無料(中3まで)・★産後ケアが安い。宿泊1泊1,500円、通所500円、母乳育児相談は無料です・★不妊治療は県の助成に市が2割上乗せ(1回上限5万円)
💍 新婚・移住・シニア世代
・★結婚新生活支援は「市内に住宅を取得すること」が要件。賃貸だけでは使えません(久留米市とは中身が違います)・★奨学金の返済に最大60万円(市内就職なら4分の3・年20万円×3年)・45歳以下で住宅を取得するとやなPayカード5万円分。現金ではありません・★免許返納はタクシー券2万円分かシニアカー等の購入補助2万円を選べます(70歳以上)・脳ドックの17,000円は払う額。もらえる額ではありません
申請するときに気をつけたいこと
補助金・給付金を使うときは、次の3点をおさえておくと失敗しにくくなります。
⏰ ①「予算がなくなり次第終了」の制度がある
省エネ設備の補助や住宅系の支援は、年度ごとに予算の枠が決まっています。人気の制度は年度の途中で受付が終わることもあるので、早めの確認・申請が安心です。
📄 ②「工事や契約の前」に申請が必要なことが多い
リフォームや設備の導入、耐震診断・改修は、契約や着工の前に申請(や事前相談)が必要なケースがよくあります。動き出す前に、対象になるか・申請の順番はどうかを必ず確認しましょう。
🔗 ③ 最新情報は必ず公式ページで
金額・対象・期間は年度ごとに変わります。このページはあくまで入り口として使い、申請時は各制度の公式ページや担当窓口で最新の内容を確認してください。
まとめ|柳川市の補助金は「使えるものを知る」ことから
★柳川市でいちばん目を引いたのは、お金の出しどころの選び方です。まず感震ブレーカーの補助(2分の1・上限2万円)。今回まとめた県南3自治体で柳川市だけにありました。地震のあとの通電火災を防ぐ装置で、数千円のタイプもあるので、はじめの1台に使いやすい補助です。そして免許返納の支援も、タクシー券2万円分か、シニアカー・電動アシスト自転車の購入補助2万円かを選べます。「バスに乗る」だけを想定していないのが特徴で、公共交通が使いにくい地域を意識した設計だと感じました。
★結婚新生活支援は実施していますが、要件をよく見てください。29歳以下なら最大60万円、39歳以下なら最大30万円という金額は久留米市と同じですが、柳川市は「市内に自己居住用の住宅を取得すること」が要件で、対象経費も住宅取得費(建物分)だけです。賃貸の家賃や敷金・礼金は対象になりません。久留米市はそれらも対象なので、同じ制度名でも中身が違います。なお転入した方だけでなく、もともと市内にお住まいの方も対象です。
★奨学金への向き合い方も独特です。多くの市が「入学時にお金を出す」形なのに対し、柳川市には借りた奨学金を返す側を支援する制度があります。市内に就職・起業した方なら4分の3、市外なら2分の1を補助し、年度上限20万円×3年で最大60万円。令和8年度からは「筑後地域での就業」という要件も撤廃されました。あわせてやながわ子ども・子育て応援金が出産時5万円、小学校と中学校の入学時に各3万円と、お金がかかる時期に合わせて用意されています。
★一方で、正直に書いておきたいことがあります。学校給食費の無償化は小学校だけで、中学校の給食費や無償化については、市の公式ページの本文で確認できませんでした。ほかの市の金額を当てはめるわけにいかないので、このページでは書いていません。また水郷の市でありながら、止水板・宅地のかさ上げ・雨水貯留への個人向け補助は確認できませんでした。隣の久留米市には止水板の助成(上限30万円)がありますので、水害対策の考え方が市によって違うことになります。
数字の読み違えにも1つ注意があります。国保の脳ドックの17,000円は、受診する方が払う自己負担額です。市が費用を助成したうえでの金額であって、もらえる額ではありません。なお人間ドックの助成と高齢者の補聴器助成は確認できませんでした。またブロック塀の補助は「避難路」に面する塀が対象で、大牟田市の「通学路等」、大木町の「道路」とは指定の呼び方が違います。自宅前の道がどう指定されているかで結果が変わるので、まず市にご確認ください。
金額・条件・受付期間は年度ごとに変わります。このページはあくまで入り口として使っていただき、申請するときは必ず柳川市の公式ページと担当窓口で最新の内容を確認してください。